幼稚園に通う年長のT君。6~8月のしかも気温の上がる昼間に教室に入りたがろうとしないという事が度々ありました。お母さんも先生たちも理由が良く分からず、はじまりの時間になるとT君を教室に押し込まざるを得ない状況でした。様子を観察していると、暑さに弱いのだと判明しました。子どもは室温により、気分や体調が左右されるという場合があります。設備上の問題などもある為、一概には言えませんが、この場合出来る限りT君の耐えられる範囲の温度を確認して室温を保つと良いと考えられます。発達障害のある子どもは、感覚が非常に敏感だったり、逆にとても鈍かったりと様々です。T君は、私たちが通常感じているよりも極端に温度の高低を強く感じ取っている可能性や、通常の体温調節が上手く出来ていない可能性もあります。今回の例の場合、T君は日常的に簡単な会話が出来ていて「暑い」という訴えが一度もなかったので、周りの大人たちも気づく事が出来なかったのです。理由がはっきりしない状況というのは、抵抗している子どもに強引に何かをさせると、行動上の問題を引き起こします。まずは、無理をせず、慎重に子どもの様子を観察する事が大切になってきます。特に感覚の問題や生理的な問題と考えられる場合には、部分的に参加させたり、近くで見学させたりと工夫してみましょう。このように、発達障害のある子ども達は体温調節が上手くできない事があります。寒さにも暑さにも敏感で、不機嫌になったり落ち着きがなくなったりすることも少なくありません。T君のように話しをしたり自分の意志を伝えたりが出来る子でも、不快感の訴えが出来ないという事はあるのです。その為、家庭環境など他の場所の生活状況も考慮した上での判断が重要になってくると言えますね。普段から、本人が不機嫌になったリ、抵抗が強くなる状況を注意してみておきましょう。