約束事は、出来るだけ具体的で尚且つ最小限にしましょう。
約束やルールが多くなると、どうしても守れない事というのは増えてきます。そうなってしまうと、約束は形だけになってしまい、守らないのが当たり前になってしまう事も。
これでは子どもと大人との間で信頼関係は形成されませんね。
いやむしろ、約束そのものや、約束を守らない大人に対して関心を示さくなるなんて可能性も考えられます。発達障害のある子ども達は、記憶力がとても良いという特性を持ちます。
その為、律儀で、一度交わした約束をしっかり守ろうとします。
そして、一度でも約束が守れないと、約束した人の事をずっと「この人は約束を守らない人」だと思い込んでしまう可能性も考えられます。
大人の方は、「まあ子どもとの約束だし」と簡単に考えて、「一回くらい約束が守れなくても分からないでしょ」と思うかもしれません。
しかし発達障害のある子ども達は、「0か10」で捉える傾向がある為、たった一度でも約束を守れない人は信頼できない人だと判断しがちなのです。
反対に、いつも約束を守ってくれる人は信頼のおける人という認識をされます。とは言っても、日常生活ではそうも言ってられません。いつでも約束通りに事が進むとは限りませんからね。
何かの事情によって約束が守れなくなってしまったという場合もあるでしょう。
そういった場合には、出来るだけ早く理由も含めて伝えます。
そのときに、人と会う約束や買い物の約束であれば、今回はダメでもいつなら可能なのかと、次の約束も必ず決めましょう。そうすれば、信頼関係は保つ事が出来ると思います。
信頼関係があれば、約束通りにならない場合もあるという事を、子どもも了承出来るようになるでしょう。