子どもには、自分に対して言われている内容は理解できていても、自分のやりたい事や感情が邪魔してすぐに行動に移せないという事もあります。
子どもの中で葛藤しているんです。
例えば子どもが絵本を読んでいると「ごはんだよ」と急に呼ばれたとします。子どもは、しなければいけない事は理解しています。ただ、「絵本も読みたい」とも思っています。
「ごはんの時間」と「もっと絵本が読みたい」という2つが心の中で戦っているのです。
その葛藤の最中に「早くしなさい」とか「なにぐずぐずしてるの」と指示的な言葉をかけられてしまうと、子どもとしては「今やろうと思ったのに」という気持ちが先行してきます。
そして、逆に行動に移せなくなったり、移さなくなるという事があります。
ですのでこのような場合では、子どもが自ら動き出すまで、少し待ってあげる必要があると言えます。
日常生活は時間との闘い、時間は製薬されているという事もしばしば。他のきょうだいの対応もしなければならないなど状況も様々でしょう。その中で、その子だけにつきっきりで待つというわけにもいかないのも事実です。
そこで、1つの行動が終わるのを待って声をかけるなど、子どもが自分で行動出来たと思えるように工夫してみましょう。
子どもは、大人の言葉のかけ方次第で感情的になったり、頑なに行動に移さなくなったりする事があります。
特に発達障害のある子ども達は、この傾向が強いようです。
言葉かけの仕方のポイントとして次の通り。
やる事が理解出来ているなと判断できれば、直接やる事を指示するのではなく、「今は何をするのかな?」とか「次は?」とか「そろそろかな?」など、子ども自身にやる事を気づかせる言葉かけが有効だったりします。
発達障害のある子ども達は、聴覚情報よりも視覚情報の方が理解しやすいです。
ですので、感情の切り替え場面でも同様に、写真や絵カード等視覚的な手がかりを見せながら言葉かけをしてあげるとスムーズに次の行動に移りやすいようです。
子ども自身も、感情的にならずに、自分で気づいて自発的に行動に移しやすくなるのです。
勿論、自分で考えて行動する事ができたら褒めてあげてくださいね。